LED・HIDライトに交換したら発生!電子機器ノイズの原因と対策
ノイズはなぜ出るのか
実は、電気が流れれば、ノイズが発生します。どんな電気製品でもノイズを発します。
水道管をイメージしてみてください。水が流れる時、水道管の中では水に波が起きます、電気に言い換えればこの波が電源ノイズ。水道管の外では、流れる音が聞こえます、電気に言い換えれば、この音が電波ノイズとなります。
LED、HIDは、電圧を変化させて点灯する仕組みですので、水で言えば波が乱れやすく、ノイズを出しやすい性質の電気製品です。
しかし、ノイズの影響を受ける場合、多くはLED、HIDの発するノイズの大きさが原因ではありません。ノイズの元と車両側のデジタル機器や車体の個体差による相性から、ノイズが増幅、同調してしまう事で発生します。
市販品のノイズ対策済と未対応の違い
難しくなるので、割愛しますが、厳密に言えばノイズ対策に100%はありません。
ノイズは製品の異常ではなく、製品と車との相性によって発生するものなので、どんな対策していようが、残念ながらノイズが影響する場合や、影響する機器があります。
一般的に「ノイズ対策済」と販売している製品でも、車によって発生する可能性があるのです。
そのため、エフシーエルの商品もノイズを最小限に抑えていますが、ノイズ対策済として販売はしておりません。
ノイズの対処法
では、ノイズが発生したらどうすればいいのか。ノイズが出たときの対処方法について動画でご案内いたします。
ノイズへの対策は難しい印象を抱いてしまうかもしれませんが、方法はとてもシンプル。作業内容も難しくはないので、ノイズが気になっている方はぜひ挑戦してみてください!
1. LEDのドライバー、HIDのバラストの位置を変更する
多くの場合は、位置を動かす、対象の機器から遠ざける、これだけで、ノイズの影響を回避できます。
2. シールドする
場所を変更しても、ノイズの影響を回避できない場合は、ノイズを遮断する方法があります。
アルミホイール、メッシュシールドなどを利用しましょう。
シールドするときのコツはこれ!配線もアンテナの役割をしますので、バラスト、ドライバー本体だけではなく、バルブの根本から配線全体を隙間なく覆うのがコツです。
3. シールドのアース
そして、アルミホイール、メッシュシールドが受けたノイズを逃がす事も重要です。
ノイズは一種の電気信号ですので、アースを付ける事で、マイナスへ流す事ができます。アースを付けなければ、シールドの効果は100%得られません。
今回はアースを半田付けしましたが、他の方法もあります。
例えば、ネジやボルトでアルミホイルを貫通させて、ナットで留める方法や、アルミホイルに長く剥いた芯線を接触させて、タイラップで留める方法もあります。
ただ、折角アース付けたのに、シールドが破れたり、接触不良になったらもったいないので、半田付けが一番お勧めです。
4. リレーを使う
それでも改善されない場合は、リレーを使いましょう。電源を直接バッテリ―から取る事で、車側の電気の流れとHIDシステム、LEDシステムの電気の流れを分ける事ができ、ノイズの影響を軽減できます。
5. 対象機器にシールド、ノイズフィルター
LED、HIDへと交換して、ノイズが出るようになったから、LED、HID側の対策ばかりをお考えがちですが、対象機器側(影響を受ける側)の対策で改善できるケースも多くございます。
例えば、ラジオやナビが影響を受けていたら、ラジオの裏側に鉄板を挟む、ナビの電源線にフェライトコア(ノイズフィルター)を取り付けるなどの対処方が効果的です。
まとめ
ライトをLEDやHIDに交換することで、天候の悪い時に視認性を高め、切れのある発光でお車のドレスアップに大きく貢献できます。
ただ、純正部品から社外部品へ交換した場合、消費電力、発光の仕組みなどが、純正とは異なりますので、対策をしないと、快適にお使いいただけない場合も出てきます。
今回ご案内したノイズ対策だけでなく、防水、防さび対策など、ほんの少し対策を施すだけで、社外部品も長期間トラブルなく快適にご使用いただけます。
試行錯誤しながら、DIYを楽しみましょう。それでは皆さん、安全で快適なカーライフをお楽しみください。
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記事について
- 商品改良の為、仕様・外観は予告なく変更する場合があります。あらかじめご了承ください。商品の仕様などは、モデルの変更に応じて、変わります。必ず最新の商品ページをご確認ください。
- 取付レポートに関しましては、あくまでも取付例となりますので、お車の年式、グレード、仕様によってバルブ形状、取付方法が異なる場合がございますので、予めご了承ください。
- HIDやLEDは高電圧を発生するため、取付けには大変危険を伴います。取付けの際は、バッテリーのマイナスターミナルを外し、ヘッドライトのスイッチをOFFにした状態で行ってください。
- お車のグレードや仕様によっては別途バルブアダプター、キャンセラー等が必要になりますので、予めご了承下さい。
- 記載の情報はあくまで一例となります。取り付けの際に起こった損害や、バルブ形状が異なるなどの責任は負いかねます、予めご了承ください。
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