失敗しないHIDの選び方 ~純正HIDバルブ「SとR」「D2とD4」の違い~ - fcl. (エフシーエル)

失敗しないHIDの選び方 ~純正HIDバルブ「SとR」「D2とD4」の違い~

純正HIDバルブ「D2S/D2R」「D4S/D4R」は形状が非常によく似てます。間違えて購入してしまったり、購入前にどれを選べばよいかわからないと相談をいただいたり、迷われるお客様は多いです。
そこで今回は、皆様の疑問をすっきり解決できるよう、D2バルブとD4バルブの違いタイプRとタイプSの違いの2点についてお伝えします。

D2バルブ&D4バルブの違い

【D2バルブ】と【D4バルブ】は全く違うバルブ、互換性はありません。様々な違いはありますが、特徴的な4つの違いについてご説明します。

バルブ内の成分

まずは、バルブ内部の気体金属の成分の違いです。「水銀」が使われているか、使われていないか、で分けることができます。D2バルブはごく少量の水銀が使われているのに対して、D4バルブは環境に配慮して開発されたものなので、水銀は使用されていません

点灯電圧

バルブ内部の気体金属の成分が違うので、点灯時に必要な電圧も大きく違います。 ・D2バルブ:約85V ・D4バルブ:約42V これだけ電圧が違うと、もちろんバラストも設定が異なります。だからバルブを間違えてしまうと、点灯不良が起きてしまうんですね。

明るさ

ルーメン数では、D4バルブよりD2バルブのほうが明るい傾向にあります。D2バルブは約2400ルーメンです。最近では高効率のバルブが開発され一概には言えませんが、D4バルブは約1800~2000ルーメンが主流です。

安定点灯までの時間

HIDは、点灯直後の状態では色味や光量が変化します。数秒~十数秒かけて安定した発光になるのが特徴です。D2バルブの場合は安定点灯までにかかる時間は約15秒から30秒程度、D4バルブは約30秒から60秒程度となります。100%のパフォーマンスを発揮するまでの時間にも、多少の差が出てきます。

まとめ

成分電圧明るさ安定点灯
D2ごく少量の水銀約85V約2400lm約15秒~30秒
D4水銀は使用していない約42V約1800~2000lm約30秒から60秒
ちなみに、トヨタ、ダイハツ、レクサスは純正で主にD4のバルブを採用されていますね。ヴェルファイアとかプリウス30がそうですね。

タイプS&タイプRの違い

【タイプS】と【タイプR】は機能面から互換性はありません
タイプSは主にプロジェクターヘッドライトに使われます。タイプSのバルブをリフレクターヘッドランプに取り付けると遮光板がないため、グレア光が発生し対向車を幻惑し危険です。
タイプRは主にリフレクターヘッドライトに使われます。タイプRのバルブをプロジェクターヘッドランプへ取り付けると、バルブの遮光機能とランプユニットの遮光効果が重複し、極端に暗くなったり一部照射されないなど、前照灯として十分に機能を果たせません
詳しく確認していきましょう。

台座形状の違い

【タイプS】と【タイプR】は台座形状に違いを持たせて、純正バルブでは間違って装着ができないように規格されています。しかしながら、近年ほとんどの社外品HIDバルブは汎用性を持たせるため、両方に取り付けできる設計になっています。
エフシーエルのバルブも、汎用台座を採用してますので、どの台座にも取り付けが可能となります。だからこそ、バルブ形状の確認がとても重要になってくるのです。
 

遮光機能の有無

タイプSとタイプRは用途が違います。タイプSは主にプロジェクターヘッドライトに使われます。
Sタイプ(プロジェクターヘッドライト)について
プロジェクターヘッドライトは、ユニット内に遮光板があります。これによりカットラインから上の光(グレア光)を遮り、凸レンズで配光を照射しているため、バルブ本体には遮光機能がありません。
D2Sバルブ
D2Sバルブ
 
Sタイプの仕組み
Sタイプの仕組み
タイプRは主にリフレクターヘッドライトに使われます
Rタイプ(リフレクターーヘッドライト)について
リフレクターヘッドライトは、シェードや遮光板を用いて、無駄な光を遮断して、配光する仕組みです。そのため、バルブ本体には遮光機能があります。
D2R
D2R
Rタイプの仕組み
Rタイプの仕組み

違うバルブ形状を取り付けてもいいの?

兼用商品を除き、それぞれに互換性はありませんので、純正のバルブ形状と異なるものは取り付けはできません。
例えば、D2車輌にD4を点灯させた場合どうなるのかというと、電圧がD2とD4では異なるので、バラストの効率が悪くなり、以下のような症状が現れる可能性があります。
  • 点灯しない
  • 暗いかまたは、明るさが足らない
  • 数秒後に消灯する
  • 点灯を維持できない、振動させたら切れる
  • 長時間点灯した際、バラストが熱くなり燃える可能性がある

まとめ

基本的には国産車用の純正HIDには【4種類】のバルブ形状があるとお考え下さい。
・D2R
・D2S
・D4R
・D4S
上記の4種類に互換性はありませんので、取付できません。見た目だけでは違いが判らないからと、適当に選んでは絶対にいけません。互換性はないので、間違えて装着すると、点灯不良を起こしたり、バラストの故障に繋がったりすることもあり、大変危険です。
同じ型式の車でも、年式やグレードの違いで、バルブ形状が異なることもあります。純正HIDバルブから、社外品の純正交換用HIDバルブに交換される際には、外した純正バルブの表記をよくご確認いただき、くれぐれもお間違いがないようお気をつけてください。
今回は純正HIDのバルブ形状について解説しました。色味の問題、明るさに不満があるという場合は、パワーアップHIDキットをご検討ください。
 fcl. 純正交換用HIDバルブ D2S 6000K 装着
fcl. 純正交換用HIDバルブ D2S 6000K 装着
 fcl. 純正交換用HIDバルブ D4S 6000K 装着
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純正交換用HIDバルブ D4R 6000k 装着
純正交換用HIDバルブ D4R 6000k 装着
 
エフシーエルでは、ヘッドライトの選び方を公開しています!自分にあった、商品を見つけられる、診断チャートもありますので、ぜひ参考にしてみてください。

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記事について
  • 商品改良の為、仕様・外観は予告なく変更する場合があります。あらかじめご了承ください。商品の仕様などは、モデルの変更に応じて、変わります。必ず最新の商品ページをご確認ください。
  • 取付レポートに関しましては、あくまでも取付例となりますので、お車の年式、グレード、仕様によってバルブ形状、取付方法が異なる場合がございますので、予めご了承ください。
  • HIDやLEDは高電圧を発生するため、取付けには大変危険を伴います。取付けの際は、バッテリーのマイナスターミナルを外し、ヘッドライトのスイッチをOFFにした状態で行ってください。
  • お車のグレードや仕様によっては別途バルブアダプター、キャンセラー等が必要になりますので、予めご了承下さい。
  • 記載の情報はあくまで一例となります。取り付けの際に起こった損害や、バルブ形状が異なるなどの責任は負いかねます、予めご了承ください。
 
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