こんにちは。エフシーエル(fcl.)です。 車のヘッドライト交換といえば、今や「LED」が完全に主流の時代になりました。 新車もほとんどがLEDですし、カー用品店に行けばLEDバルブが一番目立つ場所に並んでいます。
「じゃあ、HIDはもう古いの?」 そう思う方もいるかもしれません。しかし、実はこだわり派のドライバーや雪国ユーザー、そして私たちのようなプロの間では、今でも「あえてHIDを選ぶ」という選択が根強く支持されています。
なぜ、便利なLEDの時代に、手間をかけてまでHIDにするのか? そこには、LEDでは代用できない「機能」と、車好きを唸らせる「ロマン」があるからです。
この記事では、初めての方に向けて「そもそもHIDとは何なのか?」という基礎知識から、プロがHIDを選び続ける理由、そして交換に必要な「HIDキット」について分かりやすく解説します。
- そもそもHIDとは?HIDライトの意味と仕組み
- HID(エイチアイディ)の意味
- 仕組みの違い:ハロゲン vs HID vs LED
- LED主流の今、あえて「HIDを選ぶ理由」とは?
- 1. 視認性の高さ
- 2. 雪国必須!「雪を溶かす」発熱量
- 3. メンテナンス性とカスタムの自由度
- 4. ロボットが起動するような「点灯時のロマン」
- HID化には「HIDキット」が必要
- なぜキットが必要なの?
- HIDキットの中身(シングルキットの場合)
- エフシーエル(fcl.)のHIDキットは「リレー付き」で安心
- 【お知らせ】お届け時の梱包スタイルについて
- 失敗しないHIDキットの選び方
- ① バルブ形状(型式)の確認
- ② 色味(ケルビン数)を選ぶ
- ③ 明るさ(バラストのワット数)を選ぶ
- 明るさと色味の関係
- HIDキット 装着事例
- まとめ
- 商品はこちら
そもそもHIDとは?HIDライトの意味と仕組み
まず、「HID」というライトがどのようなものなのか、正しく理解しましょう。
HID(エイチアイディ)の意味
HIDとは「High Intensity Discharge(高輝度放電)」の略称です。 一言で言えば、「カミナリのような放電現象」を利用したライトです。 「ディスチャージヘッドライト」や「キセノンヘッドライト」と呼ばれることもありますが、これらはすべて同じHIDライトを指します。
仕組みの違い:ハロゲン vs HID vs LED
- ハロゲン(従来型): プラス、マイナスの電気を流す電源線があれば光ります。電球の中の金属線(フィラメント)を燃やして光ります。
- HID(放電型): バッテリーから流れてくる直流電流をバラストで交流に変換して、イグナイターで数万Vに昇圧し、バルブのガラス管内で放電させる事で光ります。
- LED(半導体): 電気を流すと発光するチップ(半導体)を使って光ります。 HIDは、ハロゲンのような断線(球切れ)の心配がなく長寿命です。さらに、直線的な光のLEDとは異なり、360度全方位に広がる「太陽光に近い光」を持つことが特徴です。
LED主流の今、あえて「HIDを選ぶ理由」とは?
ここが一番気になるポイントだと思います。 「LEDの方が手軽で新しいのに、なぜ今さらHID?」 その答えは、以下の4つの魅力にあります。
1. 視認性の高さ
明るさの数値(ルーメン)だけで言えば、最新のLEDはHIDを凌ぐものもあります。しかし、「見やすさ(視認性)」においては、依然としてHIDに軍配が上がります。
理由は大きく2つです。
- 光の広がり: LEDはチップによる点発光ですが、HIDはカプセル全体が発光するため、照射範囲にムラができにくく、全体を明るく照らせます。
- 光の質(波長): LEDの白い光は特定の色を混ぜて作られていますが、HIDは太陽光に近い様々な波長の光を含んでいます。そのため、乱反射しやすい雨の日でも路面に光が届きやすいのです。
特に長年車に乗っているベテランドライバーの方からは、「HIDの重厚な光の方が、雨の日や暗い道でも路面の状況を掴みやすい」という声を多くいただきます。 スペック上の数値だけでは語れない、自然で力強い「見やすさ」を好んで、あえてHIDを選び続ける方も少なくありません。
2. 雪国必須!「雪を溶かす」発熱量
雪国にお住まいの方にとって、これは命に関わる問題です。
- LED: 熱をほとんど持たないため、ヘッドライトに付着した雪が溶けず、ライトが埋もれて暗くなってしまう。
- HID: 赤外線を多く含み発熱するため、レンズ面の雪を溶かしながら走行できる。
吹雪や大雪の中での安全性を確保するため、北国では「冬だけは絶対にHID」というユーザーが多くいらっしゃいます。
3. メンテナンス性とカスタムの自由度
LEDは基本的に「LED本体(点灯部分)」と「コントローラー」が一体化しているため、球切れの際はユニットごとの交換となります。
しかしHIDは、バルブとバラストが別々のパーツです。 消耗品であるバルブだけを交換できるため経済的ですし、万が一の故障時も補修用パーツが充実しているため安心です。
また、「気分で色を変えたい(ケルビン数変更)」「もっと明るくしたい(ワット数アップ)」といった場合も、パーツ交換だけでアップグレードが可能。
お車を買い替えて、バルブ形状が変わってしまったとしても、バルブのみの交換で、新車にHIDキットを移植することもできます。
「直しながら長く使う」「自分好みに育てる」ことができるのも、HIDならではのメリットです。
4. ロボットが起動するような「点灯時のロマン」
これは機能の話ではありませんが、多くの車好きが口を揃える大きな魅力です。
LEDはスイッチオンで瞬時にMAXの光量になります。 対してHIDは、スイッチを入れると「ブォン…」と青白く発光し、そこから数秒かけて徐々に本来の明るさと色味へ安定していきます(じわ~っと光る)。
この様子は、まるで巨大ロボットの目が光り、エネルギーが充填されていくような「起動シーン」を彷彿とさせます。 愛車が目を覚ますようなこのタイムラグに、デジタルなLEDにはない「機械としての演出」や「趣(おもむき)」を感じるファンが非常に多いのです。
HID化には「HIDキット」が必要
「よし、HIDにしてみよう!」と思った時、一つ注意点があります。 ハロゲン球のように「電球だけ交換」とはいきません。
なぜキットが必要なの?
HIDを光らせるには、車の電気(12V)を数万ボルトという高電圧に変換する必要があります。そのために「バラスト」という変換装置や、電気を安定させる「リレーハーネス」などの部品が不可欠です。
これら必要な部品一式をまとめたものを「HIDキット」と呼びます。
HIDキットの中身(シングルキットの場合)
エフシーエル(fcl.)のHIDキットには、取り付けに必要なパーツが標準で全て揃っています。
【キット内容一覧】
- バラスト ×2 (※エフシーエル(fcl.)ではイグナイター内蔵の連結型を採用しているため、まとめて「バラスト」と呼んでいます)
- HIDバルブ×2
- バラスト取り付けステー ×2
- 電圧安定用リレーハーネス ×1
- タイラップやネジ一式
- 簡易説明書 ※詳細な取扱説明書は、常に最新情報をご確認いただけるようWEBマニュアルにて公開しています
製品説明書
「エフシーエル」ブランドの製品説明書のダウンロードページ - 信頼性とパフォーマンスに優れたエフシーエルの製品に関する詳細情報や使い方が一目で分かります。エフシーエル、Beast Power Evo (ジャンプスターター)のWEB説明書をダウンロードできます。
support.fcl-hid.com
【車種別の付属品】
- HB3、HB4のみ: 点灯テスト用ハーネス ×1 が付属
- H8/H9/H11/H16のみ: 防水カプラー ×2 が付属
エフシーエル(fcl.)のHIDキットは「リレー付き」で安心
特に重要なのが「リレーハーネス」です。 HIDは点灯した瞬間に大きな電力を使います。エフシーエル(fcl.)のHIDキットは、電圧不足による「チラつき」や「不点灯」を防ぐための電圧安定リレーを標準装備しています。 (※一部商品を除く)
「HIDは難しそう…」と思うかもしれませんが、必要なものは全てキットに含まれていますし、リレーがあることでトラブルのリスクも最小限に抑えられています。
【お知らせ】お届け時の梱包スタイルについて
エフシーエル(fcl.)ではこれまで、すべてのパーツを「HIDキット」として一つの箱にまとめてお届けしておりましたが、現在は順次「パーツごとの個別の箱」でのお届けに切り替えております。 (例:バルブの箱、バラストの箱などが同梱された状態で届きます)
お届けするセット内容や品質に変更はございません。 将来的にパーツ単体で交換(補修)する際にも管理しやすくなっておりますので、どうぞご安心ください。
失敗しないHIDキットの選び方
最後に、自分の車に合ったHIDキットを選ぶための3つのポイントをご紹介します。
① バルブ形状(型式)の確認
車種や年式によって、取り付けできるバルブの形状が決まっています(H4, H11, HB3など)。 まずはエフシーエル(fcl.)の適合表で、愛車のバルブ形状を確認してください。
バルブ形状の確認方法については下記の記事をご参照ください。
愛車に合うライトのバルブ形状の調べ方・適合確認
愛車のライトをLEDやHIDに交換したいけど、初めて車をカスタマイズする方はよくわかりませんよね。ここでは、愛車のバルブ形状の調べ方~実際に商品が取り付けできるか確認する方法についてお教えします。
support.fcl-hid.com
② 色味(ケルビン数)を選ぶ
「K(ケルビン)」は色温度を表す単位です。
ケルビン数は車検に大いに影響します。 ヘッドライトの場合は6000Kのみ車検対応。フォグランプは3000Kと6000Kのみが車検対応となりますので、ここはしっかり頭に入れておきましょう。
③ 明るさ(バラストのワット数)を選ぶ
「明るさ」で一番わかりやすいのが、バラストのワット数です。ご家庭にある蛍光灯などは、明るさを表すのに〇〇ワットと表記しますが、HIDの場合、ワット数は明るさの単位ではなく、バラストの消費電力を表しています。 とは言え、電力を多く使っている分明るくなることから「明るさ」を選ぶ目安となっています。
- 35W(標準): 純正HIDと同等の明るさ(ハロゲンの約3倍)。街乗りメインなら十分快適です。
- 55W(ハイパワー): 35Wよりもさらに明るい(35Wの約2倍)。街灯が少ない道や、圧倒的な明るさを求める方におすすめです。
ご自身のライフスタイルに合わせて、選んでみてください。
明るさと色味の関係
明るさと色味にはいろいろな単位があります。
いろんな単位が出てきて混乱してしまうので、まずは整理してみましょう。
k(ケルビン):色温度、光の色を数値で表したもの
cd(カンデラ):光度、光の強さを表す数値
lm(ルーメン):光源から放たれた光の明るさの合計
よくケルビンは、光の強さを示すカンデラと誤解され、数値が高いほど明るいと思われている方もいますが、違います。ケルビン数は色を数値化した物ですので、高くなるほど白から青に近づき、低くなるほど白から黄色へと近づきます。
また、ルーメン数が高ければ、カンデラも高いと思われがちですが、これも違います。ルーメンは光源から放たれた光の明るさの合計なので、いくらルーメン数が高くても、照らす方向が分散してしまうと、明るさも分散してしまい、カンデラ値は高くなりません。
詳しくは下記の記事をご確認ください。
車用ライト選び完全ガイド|ルーメン・カンデラ・ルクス・ケルビン
HIDキット 装着事例
まとめ
- HIDとは: 稲妻のような放電を利用した、圧倒的な光量を持つライト。
- 今の時代に選ぶ理由: 悪天候時の視認性、融雪機能、そして点灯時の情緒的なかっこよさ。
- 導入方法: バラストやリレーが含まれた「HIDキット」を購入する。
エフシーエル(fcl.)は2011年の創業以来、数多くのお客様にHIDキットをお届けし、「みんカラ パーツ・オブ・ザ・イヤー」など数々の賞をいただいてきました。 品質に自信があるからこそ、詳細なマニュアルと充実したサポート体制をご用意しています。 ぜひ、あなたの愛車もHID化して、夜道の快適なドライブを楽しんでください。
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- 商品改良のため、仕様・外観は予告なく変更する場合があります。あらかじめご了承ください。商品の仕様は、モデルの変更に応じて変わりますので、必ず最新の商品ページをご確認ください。
- 取付レポートはあくまでも取付例となります。お車の年式、グレード、仕様によってバルブ形状や取付方法が異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
- HIDやLEDは高電圧を発生するため、取付けには大変危険を伴います。取付けの際は、バッテリーのマイナスターミナルを外し、ヘッドライトのスイッチをOFFにした状態で行ってください。
- お車のグレードや仕様によっては、別途バルブアダプターやキャンセラー等が必要になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
- 記載の情報はあくまで一例です。取り付けの際に生じた損害や、バルブ形状の相違などについての責任は負いかねますので、あらかじめご了承ください。
エフシーエルは、高品質素材の厳選&高い技術力で皆様と一緒に愛車を育てるブランドです。
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