こんにちは。エフシーエル(fcl.)です。 車のヘッドライトやフォグランプの交換といえば、最近はLEDが主流になりつつありますが、雪国にお住まいの方や、あの「じわ~っ」と点灯する機能美に惹かれるこだわり派の方には、今でもHIDが根強く支持されています。
そんなHID選びで、お客様から最も多くいただく質問の一つがこれです。 「35Wと55W、どっちを選べばいいの?」
数字が大きい55Wの方が明るくて良さそうに見えますが、実は明るさだけで選ぶと失敗してしまうことも。車への負担や取り付けスペースなど、ワット数(W数)の違いによって注意すべきポイントが変わってくるからです。
今回は、HIDの35Wと55Wの違いを徹底比較し、あなたの愛車に最適なHIDキット選びをサポートします。
- HIDの35Wと55W、根本的な違いは「明るさ」
- 消費電力と安定性
- 取り付けやすさ(バラストのサイズ)
- 熱量の違い(メリットとデメリット)
- グレア光(対向車への配慮)
- フォグランプをHID化する場合の注意点
- 樹脂レンズの場合は「35W」でも注意
- 特に危険!「H16」バルブ採用車
- おすすめの対策
- まとめ:あなたのライフスタイルにはどっち?
- 商品はこちら
HIDの35Wと55W、根本的な違いは「明るさ」
まず結論から言うと、35Wと55Wの最大の違いは「明るさ」です。 そもそもW数(ワット数)とは消費電力を表す数値ですが、HIDにおいては出力(明るさ)の目安にもなります。
- 35WのHID:純正ハロゲンの約3倍の明るさ
- 55WのHID:純正ハロゲンの約4倍の明るさ
「じゃあ、一番明るい55Wでいいじゃん!」と思われるかもしれませんが、メリットがあればデメリットもあります。以下の4つのポイントで詳しく比較してみましょう。
消費電力と安定性
35Wの場合:バッテリーに優しい 35WのHIDは、純正ハロゲン(通常55W〜60W)よりも圧倒的に明るいにも関わらず、消費電力は約6割程度で済みます。バッテリーへの負担が少なく、車に優しい仕様です。
55Wの場合:ハイパワーだが対策が必要 55WのHIDは、純正ハロゲン球と同等の消費電力で、桁違いの明るさを発揮します。 ただし、消費電力が高い分、電圧が不安定になると「チラつき」や「不点灯」の原因になることがあります。そのため、55Wを選ぶ際は、安定した電力を供給するための「電源安定用リレー」を組み合わせて交換することを強くおすすめします。
取り付けやすさ(バラストのサイズ)
HIDキットには、「バラスト」というパーツがあります。35Wと55Wでは、このバラストの大きさが異なります。
厚みは同じだが、大きさが違う 厚みに関しては、35W・55Wともに17mmと薄型で変わりませんが、縦横のサイズに違いがあります。
- 35Wバラスト:64mm × 74mm
- 55Wバラスト:64mm × 90mm
55Wは発熱量も大きく、筐体が35Wにくらべて約16mmほど長くなっています。
たった16mmの違いですが、最近の車のエンジンルームは非常に狭く、パーツがぎっしりと詰まっています。このわずかな差で「35Wなら入るけど、55Wだと設置場所がない」というケースもあります。 交換前に、バラストを設置するスペースに余裕があるか、しっかり確認が必要です。
【重要】バルブ交換だけで「明るさ」は変わらない?
「今は35Wを使っているけど、もっと明るくしたいから55Wのバルブに買い替えよう」
そう考えている方はいらっしゃいませんか? 実は、エフシーエルのHIDバルブは、35Wと55Wで「兼用」の設計になっています。 ※対象バルブ形状:H1, H3, H4 Hi/Lo, H7, H8/H9/H11/H16, HB3, HB4
HIDの明るさ(ワット数)を決めているのは、バルブではなく、電気を供給する「バラスト」の役割です。 バルブ自体は35Wでも55Wでも対応できるように作られているため、バルブだけを交換しても明るさは変わりません。
- 色味(ケルビン数)を変えたい場合
- バルブのみの交換でOKです。(例:6000Kから3000Kへ変更など)
- 明るさ(ワット数)を変えたい場合
- バラストの交換が必要です。(例:35Wバラストから55バラストへ変更)
「55Wの補修用バルブを買って付け替えたのに明るさが変わらない!」というトラブルを防ぐためにも、明るさをパワーアップさせたい場合は、バラストの交換が必要と覚えておいてください。
熱量の違い(メリットとデメリット)
ここが最も重要な比較ポイントです。W数が上がれば、当然「熱」も高くなります。
- 純正ハロゲン:約300度
- 35W HID:約330度前後
- 55W HID:約370度
【デメリット:レンズへのダメージ】 新車の場合はコーティングが施工されていますが、大抵2~3年でコーティングが劣化して、ポリカーボネートも劣化が早まります。よってポリカーボネートが劣化した所に、HIDを付けると、さらに劣化を早め、レンズが曇る原因となるリスクはあります。
熱量が上がるほどリスクは高くなります。
【メリット:雪国での融雪効果】 一方で、この「熱」は雪国では大きな武器になります。熱を持たないLEDだとヘッドライトに雪が積もってしまいますが、発熱するHID(特に55W)なら、レンズに付着した雪を溶かしながら走行できます。
「レンズの保護」をとるか、「融雪性能」をとるか。使用環境に合わせた選択が必要です。
グレア光(対向車への配慮)
HIDはハロゲンに比べ、光量が格段違います。ですので、ハロゲンの時に気にならなかったグレア光でも、HIDにすることにより、より眩しくなり、対向車の迷惑になってしまう場合もあります。
例えば、リフレクター中にポジション球が配置されたレンズでは、ポジション球の穴のエッジから反射された光がグレア光となるケースがあります。
純正の設定とは違う光量になるということは、どうしてもグレア光を発生しやすくなります。これは明るくすればするほど、出てきてしまう症状です。
35Wでも十分に明るいため、車種によってはグレアが出ることがありますが、55Wにするとそのリスクはさらに高まります。 「明るくすればするほど良い」というわけではなく、対向車への迷惑にならないよう交換後は光軸調整をしっかり行うことが大切です。
フォグランプをHID化する場合の注意点
フォグランプのHID化を検討されている場合は、特に注意が必要です。 ヘッドライト以上に灯体が小さく熱がこもりやすいため、レンズの材質や純正バルブのW数によっては、HID化自体がリスクになることがあります。
樹脂レンズの場合は「35W」でも注意
最近のフォグランプはほとんどが耐熱性の低い「プラスチック(樹脂)レンズ」です。 そのためエフシーエル(fcl.)では、樹脂製レンズへの55W HIDの取り付けはお勧めしていません。レンズが白濁したり、変形する恐れがあります。
特に危険!「H16」バルブ採用車
さらに注意が必要なのが、バルブ形状が「H16」の車両です。
- 純正H16バルブの消費電力:わずか19W
純正が19Wという低電力で設計されているため、レンズユニット自体もその熱量に合わせた耐熱性しか持っていない場合が大半です。 そこに35WのHIDを取り付けると、たとえ35Wであっても純正の約2倍近い熱量となってしまい、最悪レンズが溶けてしまう恐れがあります。
おすすめの対策
フォグランプを明るくしたい場合、レンズの材質に合わせて以下の選択をおすすめします。
- 純正レンズをそのまま使う場合
- 発熱の少ないLEDへの交換が最も安全で安心です。
- どうしてもHID化したい場合
- 純正のプラスチックレンズを、熱に強い「ガラスレンズユニット」に交換してからHIDを取り付けてください。ガラスレンズであれば、35Wはもちろん、55WのハイパワーHIDも安心して導入できます。
まとめ:あなたのライフスタイルにはどっち?
最後に、35Wと55W、それぞれどのような方におすすめかをまとめました。
35WのHIDがおすすめの方
- 街灯の多い市街地での走行がメインの方
- ヘッドライトのレンズ曇りや劣化を抑えたい方
- 純正ハロゲンより明るくしたいが、トラブルリスクは避けたい方
- 明るさは欲しいけれど、対向車への配慮も重視したい方
55WのHIDがおすすめの方
- 街灯の少ない暗い夜道や山道を走る機会が多い方
- 雪国にお住まいで、ヘッドライトの雪を溶かしたい方
- レンズへのダメージ等のリスクを理解し、ガラスレンズ交換などの対策ができる方
- とにかく最強の明るさを追求したい方
光の感じ方は人それぞれですが、どちらを選んでも純正ハロゲンより夜の運転は格段に楽になり、安全性はアップします。 ご自身の走行環境や車の仕様に合わせて、最適なHIDキットを選んでみてください。
- エフシーエル(fcl.)では、こだわりのHIDキットやLED製品を多数取り揃えています。ぜひ、明るくかっこいい、快適なカーライフをお楽しみください!
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- 商品改良のため、仕様・外観は予告なく変更する場合があります。あらかじめご了承ください。商品の仕様は、モデルの変更に応じて変わりますので、必ず最新の商品ページをご確認ください。
- 取付レポートはあくまでも取付例となります。お車の年式、グレード、仕様によってバルブ形状や取付方法が異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
- HIDやLEDは高電圧を発生するため、取付けには大変危険を伴います。取付けの際は、バッテリーのマイナスターミナルを外し、ヘッドライトのスイッチをOFFにした状態で行ってください。
- お車のグレードや仕様によっては、別途バルブアダプターやキャンセラー等が必要になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
- 記載の情報はあくまで一例です。取り付けの際に生じた損害や、バルブ形状の相違などについての責任は負いかねますので、あらかじめご了承ください。
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