HIDキット(コンバージョンキット)ってなに?
こんにちは。fcl.です。HIDに興味を持った方が真っ先に気になるのが、『自分の車に何を取り付けたら良いのか?』ではないでしょうか。同じ車種でも年式やグレードによってバルブ形状が変わってくるので、商品を選ぶ際には注意して頂ければと思います。 バルブ形状の確認方法については下記の記事をご参照ください。
HID化を検討される際に、HIDには『HIDキットとHIDコンバージョンキットってあるけど、どちらを買えばいいの?』という疑問について解説します。
HID化するには
純正でハロゲン球が採用されている車では、ハロゲン球を光らせるために、プラス、マイナスの電気を流す電源線があります。
純正でLED球が採用されている車では、LED球を光らせるのに、プラス、マイナスの電気をLEDドライバー(LEDを光らせるための装置)へ送り、LEDドライバーからLEDを光らせます。
HIDはというと、プラス、マイナスの電気をバラスト(電圧を変化させる装置)へ送り、さらにバラストからイグナイター(バルブを起動させる装置)へ送り、HID球を光らせます。
(※fcl.では、バラスト、イグナイターは分離できない連結型なので、まとめてバラストと呼んでいます。)
このように、純正のハロゲン球、LED球からHID化する場合には、バルブ交換だけではなく、HIDシステムを丸ごと導入する必要があります。
HIDキット、HIDコンバージョンキットって、違いはあるの?
『HIDコンバージョンキットが高級品で、HIDキットは安物』と思われがちですが、これは品質の違いではございません!
「コンバージョン」とは、直訳すると、「変換」「転換」「転化」といった意味になります。つまり、HID化にするのに、必要なものすべてがそろったキットが、コンバージョンキットとなります。
fcl.が販売しているHIDキットはHID化に必須となるバラスト(イグナイター含む)、バルブがあります。その他、車側の電源からバラストへ接続できる電源線、点灯テストが行える配線(型式によっては電源線で兼用)、バラストを固定するステー、ボルトセット、配線等を留めるバンド、取扱説明書の入ったキットとなります。
通称として「HIDキット」と呼んでおりますが、fcl.のHIDキットはHID化に必要なものはすべて含まれていますので、ある意味コンバージョンキットなのです。
では、なぜ【コンバージョンキット】と呼ばないの?
HIDは省電力ではありますが、点灯はじめの瞬間には大電力を必要とします。バッテリーが劣化している車や、電装品を沢山装備している場合、HIDシステムへの電力供給が十分に行われず、点灯不良や、早期の故障などのトラブルが起こる恐れがございます。 ですので、fcl.では、HID化にするにあたり、オプションとして【電圧安定リレー】をおすすめしております。電圧安定リレーをお使いになると、バッテリーから直接電源が取れるため、他の機器からの影響を最小限にでき、HIDシステムをより長期に、快適にお使い頂けます。
こうした思いから、fcl.では、電圧安定リレーを含めたキットのことをコンバージョンキットと呼び、HIDシステムをHIDキットとして販売しております。電圧安定リレーはオプション商品として扱っております。
HIDキットについて
HIDキットとは、ハロゲン仕様のライトをHID化するためのシステム一式をのことを指します。
HID化するにあたって、ハロゲンバルブからのバルブ交換だけではHIDバルブは光りません。
点灯の仕組みとして、ハロゲンバルブは、プラス、マイナスの電気を流す電源線があれば光ります。HIDはというと、電気をバラストで交流の電気に変換して、イグナイターで電圧を上げて、バルブの中で放電する事で光ります。
上記のように、ハロゲンとHIDではそもそも発光するシステムが全く異なるので、ハロゲンバルブをHIDバルブに交換しただけでは光りません。必要な部品が全て揃った【 HIDキット(HIDコンバージョンキット) 】を購入する必要があります。
fcl.のHIDキット(シングルバルブ)の内容は以下の通りとなっています。
中身は何が入ってるの?
・バラスト×2個
(※fcl.では、バラスト、イグナイターは分離できない連結型なので、まとめてバラストと呼んでいます。)
・バルブ×2個
・バラスト取り付けステー×2個
・タイラップやネジ一式
・取扱説明書
基本は、このHIDキットがあれば問題なくHID化できます。車種によっては別途バルブアダプターやキャンセラーなどが必要になることもあります。適合表やお車を確認いただき、必要な場合は忘れずに用意してください。
HIDキットの選び方
HIDキットにも種類があります。「バルブ形状」「バルブの色味」「明るさ」の3点から商品を選んでみましょう。
バルブ形状
車種によってハロゲンバルブの形状は異なりますので、まずは、バルブ形状を確認しましょう。
fcl.で取り扱いをしているバルブ形状は以下のとおりです。
H1 H3/H3C H4 H7 H8/H9/H11/H16 HB3 HB4 HIR2 |
愛車のバルブ形状を現車や適合表などでまずはご確認ください。
例えば【 H11 】が装備されている場合、
【 H8/H9/H11/H16 】のHIDキット(HIDコンバージョンキット)を購入すれば、HID化が可能です。
愛車に合うバルブ形状の確認はこちらから
色味(バルブのケルビン数)明るさ(バラストのワット数)バルブ形状
次に「色味(色温度)」です。k(ケルビン)」という単位で表されます。数値が低くなれば黄色みが強く、高くなれば青みが強くなっていきます。
ケルビン数は車検に大いに影響します。ヘッドライトの場合は6000Kのみ車検対応。フォグランプは3000Kと6000Kのみが車検対応となりますので、
ここはしっかり頭に入れておきましょう。
明るさ(バラストのワット数)
最後に明るさを選びましょう。
「明るさ」で一番わかりやすいのが、バラストのワット数です。ご家庭にある蛍光灯などは、明るさを表すのに〇〇ワットと表記しますが、HIDの場合、ワット数は明るさの単位ではなく、バラストの消費電力を表しています。
とは言え、電力を多く使っている分明るくなることから「明るさ」を選ぶ目安となっています。
35WのHIDは、ハロゲンバルブに比べて3倍の明るさ。
55WのHIDは、35WのHIDに比べて2倍の明るさ。
街灯の多い街中を中心に生活される方は、35WのHIDの明るさでも十分で、もしかすると55WのHIDはオーバースペックかもしれません。光りの感じ方はそれぞれ違いがあります。35WのHIDの明るさでは物足りない方、街灯の少ない暗い場所での使用が多い方には、55WのHIDでより明るく快適にご使用いただけます。
ご自身のライフスタイルに合わせて、選んでみてください。
明るさと色味の関係
明るさと色味にはいろいろな単位があります。
いろんな単位が出てきて混乱してしまうので、まずは整理してみましょう。
単語
k(ケルビン):色温度、光の色を数値で表したもの
cd(カンデラ):光度、光の強さを表す数値
lm(ルーメン):光源から放たれた光の明るさの合計
よくケルビンは、光の強さを示すカンデラと誤解され、数値が高いほど明るいと思われている方もいますが、違います。ケルビン数は色を数値化した物ですので、高くなるほど白から青に近づき、低くなるほど白から黄色へと近づきます。
また、ルーメン数が高ければ、カンデラも高いと思われがちですが、これも違います。ルーメンは光源から放たれた光の明るさの合計なので、いくらルーメン数が高くても、照らす方向が分散してしまうと、明るさも分散してしまい、カンデラ値は高くなりません。
詳しくは下記の記事をご確認ください。
HIDを選ぶ理由
時代は間違いなくLEDへ向かってます。ほんの少し前までは、明るさを求めるなら、LEDよりはHIDが当たり前だったのですが、技術の向上で、LEDはどんどん明るく進化しています。今では、HIDよりも明るいLEDが登場しています。では、HIDにするメリットはあるのでしょうか。
視認性の高さ
明るさでは、HIDを凌ぐLEDは出回っていますが、認視性においては、HIDに軍配が上がります。
理由は2つです。
まず、LEDはチップ部分が発光しますので、HIDのように360度発光ではありません。
この事が影響し、照射範囲にムラができる場合があります。ムラがありますと、見えづらく、十分に明るいとは感じません。
次に、LEDの出す光の波長は乱反射しやすい特徴があります。
LEDの白色光は、2~3色を混ぜて白色に見えるのに対し、HIDは太陽光に近く、さまざまな波長の可視光線が混ざり合って白色に見えます。
この性質のため、同じ明るさ、同じ色でも、HIDの方が見えやすいのです。
またちょっと違う観点ですが、HIDが大好きなお客様から伺った話しですと「HID特有のじんわりと光る工程や色味の変化がたまらない」そうです。マニアですね。
消費電力、寿命
LEDにする最大のメリットと言えば、
- 消費電力が少なく、車、環境にやさしい
- 長寿命であること ではないでしょうか。
しかし、LEDの技術が進化したとは言え、HID並みに明るいLEDは、実は消費電力がHIDよりも大きい場合が多いです。しかも、明るいということは、それだけ熱量も高くなります。
点灯直後は確かにHID以上の明るさですが、排熱がうまくいかず熱が上がると、LEDは熱に弱いので、段々暗くなるなんてことも。結果、寿命も縮めてしまう原因にもなります。
HIDより明るく、排熱のしっかりした作りのLED商品を探そうとすると、まだかなりな高額商品となります。
LEDのメリットが最大限得られないならば、進化過程のLEDより、完成した技術であるHIDを選択するのも一つの手です。
雪国に強い!雪に負けない発熱量
LEDは、ハロゲンやHIDに比べて発熱量が少ないため、レンズユニットに優しい反面、レンズの表面が暖まりにくくなっています。
そのため、ハロゲンやHIDに比べると、LEDは雪がレンズに付着しても溶けにくく、積もりやすい傾向にあります。雪が多い地域にお住まいの方、スキーなどの雪山レジャーが好きな方は、明るさも安全性も兼ね備えたHIDがおすすめです。
補習用パーツの充実
HIDキットは、補修用パーツが充実しています。
万が一の補修用というだけでなく、ケルビン数を変えたり、ワット数を変えたり、自由自在にカスタマイズか楽しめるんです。梅雨時期のフォグランプは3000K、冬は雪山に行くのでタイヤ交換のついでにヘッドライトを55W、なんてこともできちゃいます。
お車を買い替えて、バルブ形状が変わってしまったとしても、バルブのみの交換で、新車にHIDキットを移植することもできます。
電源安定リレーハーネスのススメ
HIDキットのみの取り付けで、基本問題はないのですが、ここはひと手間加えてHIDのパフォーマンスを最大限までいかしたいところですよね?
そこでご紹介したいのが「電源安定リレーハーネス」です。
電源安定リレーハーネスとは、車内の電流を整えてライトのパフォーマンスを最大化するというものです。具体的には、電源安定リレーハーネスでバッテリーから直接電源を供給して、電圧不足を解消します。
車の中ではリーク(漏電)、サージ(突発的に流れる高電圧)が発生しており、意外と電圧・電流の動きが激しいものなんです。
特にバラストへの負荷が高まるのは電圧が不足した場合。
そんな時、この電源安定リレーハーネスをつけていればバラストへの電力不足が解消され、チラつきや不点灯を防いでくれます。
これからHID化を検討している方はもちろん、すでにHID化をされた方にもおすすめしたい商品です。
fcl.はHIDキットの販売実績豊富
2011年に広島県で誕生したLED・HID専門店の「エフシーエル」。
おかげさまで、2012年以降各サイトで発表されるランキングを次々と受賞させていただき、みんカラユーザーが選ぶ「パーツ・オブ・ザ・イヤー」では、7年連続入賞の実績があります。
たくさんの方がfcl.(エフシーエル)のHIDキットを選んで購入していただいています。
自信を持って販売をしておりますので、どうぞご検討ください。
HIDキット 装着事例
まとめ
HIDキット、HIDコンバージョンキットの違いは、品質の違いではなく「言葉の表現の違い」ということがお分かり頂けたでしょうか。 fcl.では、よりリーズナブルな価格でご提供できるように、電圧安定リレーをオプションとしておりますが、快適で安全なカーライフのサポートを、誠実に行っていこうという思いから、あえて、『HIDキット』として、販売しています。ぜひ、fcl.のHIDキットを手に取って頂ければと思います。
商品はこちら
HIDコンバージョンキット 35W
(H1,H3/H3C,H4 Hi/Lo,H7,H8/H11/H16,HB3,HB4)
HIDコンバージョンキット 55W
(H1,H3,H4 Hi/Lo,H7,H8/H11/H16,HB3,HB4)
記事について
- 商品改良の為、仕様・外観は予告なく変更する場合があります。あらかじめご了承ください。商品の仕様などは、モデルの変更に応じて、変わります。必ず最新の商品ページをご確認ください。
- 取付レポートに関しましては、あくまでも取付例となりますので、お車の年式、グレード、仕様によってバルブ形状、取付方法が異なる場合がございますので、予めご了承ください。
- HIDやLEDは高電圧を発生するため、取付けには大変危険を伴います。取付けの際は、バッテリーのマイナスターミナルを外し、ヘッドライトのスイッチをOFFにした状態で行ってください。
- お車のグレードや仕様によっては別途バルブアダプター、キャンセラー等が必要になりますので、予めご了承下さい。
- 記載の情報はあくまで一例となります。取り付けの際に起こった損害や、バルブ形状が異なるなどの責任は負いかねます、予めご了承ください。
エフシーエルは、高品質素材の厳選&高い技術力で皆様と一緒に愛車を育てるブランドです。
オンラインショップは全国送料無料・安心の1年保証!商品選びにお困りの際は、お気軽にお問い合わせください。
記事カテゴリーから選ぶ
部位から探す
車種から探す