リレーアースの延長方法(バッテリーのマイナス端子へボディーアース端子を直接接続)
ボディーアースをバッテリーのマイナス端子に直接接続するメリット
バッテリーのプラス端子から出力された電気はHIDシステムで消費され、ボディーアース端子から、車体を通ってバッテリーのマイナス端子に流れてきます。
しかしボディーアースの接続部分によっては、錆などにより電気の流れが滞り、うまくHIDシステムまで電気が届かず、不点灯やチラつきなどを引き起こす原因となります。
そこで、通常ボディーアースに接続する端子をバッテリーのマイナス端子に直接接続することで、 電気の流れを妨げる原因を無くします。HIDシステムへ十分な電流を供給することで、不点灯やチラつきを防止することができます。
延長する長さを決める
リレーハーネスのアース端子です。
左右のバラストの近くで、ボディーアースに接続できるように、長さは約20㎝です。これを延長加工します。
バラストの位置決めたら、バッテリーまで届くように、長さを決め、延長加工していきます。
アースの丸端子を切り落とします。
あてがって長さを決めます。
延長加工に使用する配線について
配線コード
プラス配線やアース配線を延長する際に使用する。アースの延長に使用するのであれば1.25sq(スケール)が大体適当。同じ1.25sqでも適合W数が異なる場合があるので注意が必要です。プラスの延長に使用するのであれば2.00sq程度が適当
1.25sq = 12V/140W / 2.00sq = 12V/200W
55Wバラストの起動電流が7~8A程度なので12V×7.5A×2=180W
ギボシ端子を使っての延長加工
配線を切断した段階では、芯が被覆されています。
電工ペンチを使用し被服を剥きます。
ギボシ端子
配線の延長時に接続加工する端子です。
電工ペンチを使用し、ギボシ端子を組み立てます。
ギボシ端子の完成です。
写真でも分かるように電工ペンチを使用するとギボシ端子が配線の中に食い込み、しっかりと取付けができます。
電工ペンチが無い場合、ペンチなどで行うと、金具を上から押さえつけているようになり、引っ張ると配線が簡単に抜けてしまいます。
しっかり配線に食い込むように取付けを行ってください。
<左:正常>
<右:すぐ抜ける状態>
カットした延長用配線も同様にギボシ加工を行います。
しっかりとギボシ端子のオスとメスを接続します。
奥まで接続されていない状態です。
引っ張ったときに、抜けて不点灯の原因となりますので、奥まで接続します。
バッテリーに接続する端子の取付
丸型端子
バッテリー端子やアースを取る際に使用する端子
クワ型端子
バッテリー端子やアースを取る際に使用する端子
切断したアース端子を再利用してもいいのですが、そうすると、1本の延長線に2ヶ所ギボシ端子加工をしなければならず、接触不良のリスクが高くなります。
今回は、ギボシ端子で延長した先に丸型端子を付けました。
スリーブをかぶせ、端子の作成は完成です。
上記内容で解決しない場合は、問い合わせフォームよりご連絡をよろしくお願いいたします。
※本ページに記載の内容は、変更になる場合がございます。ページの更新日については、ページ上部の『最終更新日』を必ずご確認ください。